「ネヴァーマインド」の写真の男性敗訴、米裁判所が児童ポルノの訴え退け
(CNN) 米ロックバンド「ニルヴァーナ」の1991年のアルバム「ネヴァーマインド」に赤ちゃん時代の裸の写真を使われた男性が、この写真は児童ポルノに当たると訴えていた裁判で、カリフォルニア州の連邦裁判所は男性の訴えを退ける判決を言い渡した。
原告のスペンサー・エルデンさん(31)は、赤ちゃんだった当時の裸の写真が同アルバムのカバーに使用されたことをめぐり、「商業的な子どもの性的搾取」に当たると訴えてニルヴァーナ側を提訴した。
しかしカリフォルニア州中部地区連邦地裁が2日に言い渡した判決では、エルデンさんが提訴した時点で10年の時効を過ぎていたとして、訴えを退けた。
エルデンさん側の弁護士は、この判決を不服として控訴する意向を示した。
ニルヴァーナのメンバーの(左から)デイブ・グロール、カート・コバーン、クリス・ノボセリック/Paul Bergen/Redferns/Getty Images
ネヴァーマインドのカバーに使われたエルデンさんの赤ちゃん時代の写真は、水中で泳ぎながら、1ドル紙幣に目がくぎ付けになっているように見える。
2021年8月に提出した訴状の中でエルデンさん側は、この写真がポルノに該当し、そのためにエルデンさんは「生涯にわたるダメージ」を負ったと主張。存命中のニルヴァーナのメンバーや、リードボーカルだった故カート・コバーンさんの遺産管理人、およびレコード会社数社を相手取り、損害賠償を求めていた。