W杯イラン代表、試合前の国歌に沈黙 抗議デモに連帯か
試合前にスタジアムへ向かうイラン人ファンらは、母国での影響を恐れ、帽子やマスク、サングラスで顔を隠して歩いた。イラン当局が現地に、観客を監視する警備要員を送り込んでいるとのうわさもあるという。
巨大なはさみを手にする人の姿もみられた。デモの発端となった女性は髪を隠す「ヒジャブ」の着け方が不適切だとして拘束されたことから、イランでは女性たちの髪を切る行為が抗議デモのシンボルとして広がっている。
デモ隊への弾圧をめぐり、W杯を主催する国際サッカー連盟(FIFA)には当初、イラン内外から同国の出場禁止を求める声が集まった。だがインファンティーノ会長は開幕前、試合で対決するのは政権やイデオロギー同士でなく、サッカーチームだと強調していた。