米ディズニーのスプラッシュ・マウンテン閉鎖、最後の乗車にファン詰めかけ
(CNN) 米フロリダ州のウォルト・ディズニー・ワールドで長年親しまれてきたアトラクション「スプラッシュ・マウンテン」が正式に閉鎖された。ファンは最後の乗車を楽しんだり土産品を買ったりして別れを惜しんだ。
スプラッシュ・マウンテンは丸太ボートに乗って水しぶきを浴びながら滝つぼに飛び込むアトラクション。パーク内のマジック・キングダムには23日、最後を見届けようと大勢の人が詰めかけ、乗車待ちの行列は4時間以上に及んだ。
一方で、スプラッシュ・マウンテンが閉鎖された理由(同アトラクションは1946年の悪名高いディズニー映画「南部の唄」が題材)をめぐって抗議の声を上げたり、スプラッシュ・マウンテン関連グッズを買ったり売ったり取引したりする人もいた。
特に「スプラッシュ・マウンテンの水」は、オンラインオークションサイトなどで関心を集めた。CNNの取材に応じたディズニーに詳しい専門家は、ほとんどは冗談の出品で、珍しいことではないと指摘する。
中には入札開始価格を5000ドルに設定した水もあったほか、スポンサーのジップロックが所持品を濡らさないために提供しているビニール袋が40ドルで売り出されたりしていた。
スプラッシュ・マウンテンでは南部の唄の映画に登場するウサギとキツネとクマの物語が展開される。しかし同映画は何十年も前から批判の的になっており、全米黒人地位向上協会(NAACP)は「奴隷制を美化した危険な映画」と呼んでいた。
この場所には2024年、映画「プリンセスと魔法のキス」をテーマとする新アトラクションがオープンする。米カリフォルニア州のディズニーランドにあるスプラッシュ・マウンテンも後日閉鎖される見通し。東京ディズニーランドのスプラッシュ・マウンテンに関する計画は発表されていない。