「スター・ウォーズ」俳優ドニー・イェン、アカデミー授賞式出演に反対運動

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俳優のドニー・イェン=4日、中国・北京/VCG/Visual China Group/Getty Images

俳優のドニー・イェン=4日、中国・北京/VCG/Visual China Group/Getty Images

香港(CNN) 今年のアカデミー賞授賞式でプレゼンターを務める俳優のドニー・イェン(59)について、中国共産党との関係を理由に降板を求める運動が巻き起こり、数万の署名が集まっている。

イェンは「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」や「イップ・マン」シリーズ映画で知られる俳優。出身地の香港では、民主化要求運動を批判したと思われる発言で物議をかもしていた。

オンライン署名運動ではイェンを「中国共産党政権の支持者」と形容し、複数の発言を理由に、13日に行われる第95回アカデミー賞授賞式のプレゼンターを務める資格はないと主張している。

問題発言の一例に挙げられているのが、GQに先週掲載されたプロフィルだ。イェンは香港で2019年に巻き起こった民主化運動について「あれは抗議ではなく暴動だった」とGQに語った。

香港政府や警察、中国本土のメディアや政府も香港の抗議デモを「暴動」と位置付けていた。

この発言について署名運動では「言論の自由の精神に反するばかりか、香港の人々が自由と民主主義のために闘う権利まで否定している」と批判している。

今回の署名運動は「香港の人々のグループ」によって4日に開始され、これまでに集まった署名は8万4000を超えた。「もしオスカー委員会がこのような人物をゲストプレゼンターとして招き続ければ、映画業界のイメージと評判に傷がつき、人権と道徳観が重大な損失を被る」と訴えている。

イェンは先週、北京で開かれた共産党大会に、芸術と文化に関する諮問機関の一員として出席していた。

アカデミー賞主催団体はこの署名運動について、公式にはコメントしていない。イェンの代理人はCNNの取材に対してコメントを避けている。

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