ハリポタ「ダンブルドア先生」のマイケル・ガンボンさん死去、82歳
(CNN) 人気映画「ハリー・ポッター」シリーズでアルバス・ダンブルドア校長役を演じた英俳優のマイケル・ガンボンさんが、肺炎の発作のために死去した。82歳だった。PAメディア通信が28日、遺族の談話を伝えた。
談話によると、ガンボンさんは妻と息子にみとられて、病院で安らかに息を引き取った。
ガンボンさんはアイルランドのダブリンで生まれ、幼少時に英ロンドンに移住。アイルランド系移民が多く住むカムデンで育った。アンティーク銃や時計、クラシックカーの愛好家としても有名だった。
ダブリンの劇場で上演されたシェークスピア劇「オセロ」(1962年)で役者としてデビュー。86年にテレビシリーズ「ザ・シンギング・ディテクティブ」の主役に起用されて一躍有名になり、テレビや映画、ラジオで広く活躍した。
「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」でダンブルドア役を演じるマイケル・ガンボンさん/Murray Close/©Warner Bros./Courtesy Everett Collection
90年には大英帝国勲章を受章。8年後、俳優としての活躍が認められてナイト・バチェラーの称号を授与された。
映画ハリー・ポッターに登場する魔法学校ホグワーツの校長役は、2002年のリチャード・ハリスさん死去に伴い引き継いだ。ガンボンさんはシリーズ8作品のうち、6作品でダンブルドアを演じている。
マイケル・ガンボンさんは「ハリー・ポッター」シリーズ8作品のうち6作品でダンブルドアを演じた/Warner Bros./Alamy Stock Photo
主役のハリーを演じた俳優ダニエル・ラドクリフさんは、「これまで一緒に仕事をさせてもらった中でも最高に素晴らしく、最高に有能だった。そのあふれる才能にもかかわらず、彼が自身の仕事をどれほど楽しんでいたかは忘れられない」「彼はおかしくて突拍子もなくて陽気だった。自分の仕事を愛していたけれど、決してそれにとらわれているようには見えなかった」とガンボンさんを追悼した。