マレーシアのサッカー選手、硫酸をかけられ重度のやけど 「容体は安定」
(CNN) サッカーのマレーシア代表メンバーで、同国1部リーグのセランゴールに所属するFWファイサル・ハリム選手(26)が、外出先で硫酸をかけられ、重体に陥った。容体は安定しているという。
警察によると、ハリム選手は5日、首都クアラルンプール郊外のショッピングモール前で濃硫酸を振りかけられ、意識がある状態で近くの病院へ搬送された。顔と首、肩、両手と胸に重いやけどを負っていた。
地元サッカー協会の幹部が同国のベルナマ通信に語ったところによると、今後少なくとも2回の手術が必要とされ、今も集中治療室(ICU)で慎重な観察を受けている。
同幹部によれば、体の左側の動きと言語機能に影響が及んでいる。左腕の感覚がなく、こわばりを感じてはっきり話すことができないという。
やけどの深さは、骨まで達することもある最重度の4度と判定された。
インターネット上では、ハリム選手が警官と救急隊員に囲まれてタオルで覆われ、ぼうぜんとした表情で座っている場面の写真が拡散した。腕と胴体の皮膚が大きくはがれているのが分かる。
警察によると、犯行の動機は不明。事件に関連して30代後半と20代の男性が拘束された。
アンワル首相は同選手を見舞った後、犯行を非難し、早期回復とサッカーへの復帰を祈ると述べた。
マレーシアのサッカー界では先週、代表チームのもう1人のメンバー、アヒヤール・ラシド選手(25)がクアラルンプール中心部のアパートで強盗に襲われ、額に4センチの傷を負っていた。