ジョコビッチが全仏OP棄権 右ひざの負傷で

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全仏オープンのシングルス4回戦で死闘を演じたジョコビッチ/Clive Mason/Getty Images

全仏オープンのシングルス4回戦で死闘を演じたジョコビッチ/Clive Mason/Getty Images

(CNN) 男子テニスのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、全仏オープンのシングルス準々決勝を前に棄権した。

ジョコビッチは今大会で四大大会25勝の記録達成を目指していたが、3日の4回戦で右ひざの痛みが悪化。4日にインスタグラムへの投稿を通して、右ひざ内側半月板損傷により棄権するとの決断を確認した。

投稿では「昨夜の試合は精一杯戦ったが、慎重に検討した結果、苦しい決断を余儀なくされた」と明かし、ファンの応援に感謝の意を表した。

これに先立ち、大会の主催者が同日、X(旧ツイッター)でジョコビッチの棄権を発表。早期回復を祈ると述べていた。

ジョコビッチは4回戦でフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)を破ったが、試合は長時間に及ぶフルセットの熱戦となった。1日にロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)と対戦した3回戦もフルセットで、終了したのは翌日午前3時すぎだった。

本人の話によると、大会前から右ひざにわずかな違和感はあったものの、全く心配していなかった。

4回戦の第2セット序盤でひざを傷めて手当てを受け、その後は方向を急に変えたり、ネットに向かってダッシュしたりする動きが妨げられた。

痛みが強く、続行するべきかどうか迷った瞬間もあった。薬が効いてきたのは試合終了間際になってからだった。

雨が続いていたためコートが普段より滑りやすく、何度も転倒したという。本人は、試合中のコート整備の頻度を上げてほしいと要請したが拒否されたと話し、けがを予防できた可能性も指摘した。

ジョコビッチの棄権を受け、次に対戦する予定だったカスパー・ルード(ノルウェー)が不戦勝で準決勝に進出する。世界ランキング1位には、ヤニック・シナー(イタリア)が繰り上がる。

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