ステージで虐待被害を告白、ミス・カンザスがSNS投稿
(CNN) 米中西部カンザス州で先月開かれた「ミス・カンザス」コンテストで虐待の被害者であることを明かし、「客席に加害者がいる」と話して注目を集めた優勝者のアレクシス・スミスさんが、SNSなどを通してさらに被害内容の一部や抱負を語った。
スミスさんはコンテストのステージでミス・カンザスとしての抱負を問われ、「観客の中には私がとても感情的になった様子を目にした人がいる。虐待の加害者がきょうここにいるからだ」「それでも私がこのステージに立ち、次期ミス・カンザスになるのを止めることはできない。私や私の仲間たちには、健康的な人間関係を持つ権利があるから」と話して喝采を浴びた。
インスタグラムへの新たな投稿では「私が傷から回復しようとしているその相手が、平穏を乱そうとした」とも訴えていた。
「沈黙の代わりに私が選んだのは、より良い世界に向けて理想を実現する生き方だ」と主張し、「私自身だけのためでなく、私の夢のため、視聴者の皆さんのために力を取り返した」「自分の経験談や手段、リソースを駆使して、あらゆる形の不健康な関係を撲滅する覚悟だ」と書き込んだ。
また地元テレビ局とのインタビューでは、家族の女性たちが「一人残らず」家庭内暴力の被害を受け、自身の虐待的な関係は14歳の時から2018~19年まで続いたと訴えた。
家庭内暴力に今も直面し、対処し続けているともコメント。今後もミス・カンザスとしての立場から、州内外で家庭内暴力を非難し続けると表明した。
スミスさんは集中治療室(ICU)の看護師でもある。ミス・カンザスの賞金1万5000ドル(約230万円)を授与され、1月にはミス・アメリカ大会に州代表として出場する。