大谷選手の元通訳の胴元、違法賭博運営の罪認める 来年2月に量刑
(CNN) 米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手の通訳を務めていた水原一平被告が絡む賭博事件で、胴元だったマシュー・ボーヤー被告が9日、違法なスポーツ賭博を運営した罪を認めた。米司法省が明らかにした。
米連邦検察カリフォルニア州中部地区の報道官によると、ボーヤー被告はこの日の審問で違法賭博運営やマネーロンダリング(資金洗浄)、虚偽の納税申告の罪を認めた。今月成立した司法取引の一環。
司法取引の内容によると、ボーヤー被告は資金洗浄罪につき10年、違法賭博運営罪につき最長5年、虚偽納税申告罪につき最長3年の禁錮を言い渡される可能性がある。
検察の報道官によれば、量刑言い渡しは来年2月7日に行われる予定。
CNNはボーヤー被告の弁護士にコメントを求めている。
長年通訳を務めた水原被告が賭博で負った借金返済のため1700万ドル(約24億9000万円)近くを盗んだ罪を認めたことを受け、大谷選手は6月、事件に終止符が打たれたとコメントしていた。水原被告は銀行詐欺で最長30年、虚偽の納税申告で最長3年の禁錮刑を受ける可能性がある。水原被告の量刑言い渡しは10月25日に予定されている。
検察によると、水原被告はボーヤー被告の顧客のひとりで、2021年9月から24年1月にかけ、ボーヤー被告の違法賭博で少なくとも1万9000回の賭けを行っていた。水原被告が少なくとも1億8293万5206ドルの賭けに負けていたにもかかわらず、ボーヤー被告は水原被告の賭け金の上限を引き上げ、約4067万8436ドルの借金を負わせたとされる。