ネットフリックス、新規会員が過去最多 北米で料金値上げ
ニューヨーク(CNN) 米動画配信大手ネットフリックスは21日、昨年10~12月期に新規登録した有料会員が約1900万人と、過去最多を記録したと発表した。
世界の有料会員は計3億200万人に達し、ストリーミング業界最大手の座が一層強固になった。
同社は会員の増加につながったイベントとして、昨年11月に生中継したボクシング王者マイク・タイソンとユーチューバー出身のジェイク・ポールによる対決を挙げた。視聴者は世界で1億800万人を越え、スポーツイベントのストリーミング配信で新記録を樹立した。
12月25日に配信した米プロフットボールNFLの2試合も、世界の平均視聴者が3000万人に達し、フットボール試合配信の新記録となった。
韓国発のドラマ「イカゲーム」のシーズン2が公開初週の視聴数6800万を記録し、同社史上最大のヒットとなったことも、会員獲得に寄与した。
同社によると、10~12月期の売り上げは前年同期比16%増で、初めて100億ドル(約1.5兆円)を突破。営業利益は前年比52%増の23億ドルに達した。
決算発表を受けて、同社の株価は21日午後、13%上昇した。
ネットフリックスは同日、米国とカナダでの料金引き上げも発表した。広告付きのプランを月額6.99ドル(約1090円)から7.99ドルに、広告なしの「スタンダード」を同15.49ドルから17.99ドルに、4K対応の「プレミアム」を同22.99ドルから24.99ドルに、それぞれ値上げする。同社は投資家への書簡で、「さらなる改善に向けた再投資」のためと説明した。