米陪審、サムスンの特許侵害を認定 損害10億ドル以上 「アップルの大勝利」
評決を受け、アップルは特許侵害と認定されたサムスンの一部機種の販売差し止めを求める可能性があり、そうなればサムスンはそれらの機種の回収を余儀なくされる。その場合もすでに販売された製品が回収されることはないが、画面構成や機能を変更するためのアップデートが行われる可能性はある。
またアップルは多くの重要な特許について裁判所のお墨付きを得たことから、今後「アンドロイド」を開発したグーグルや、アンドロイドを搭載したスマホやタブレットのメーカーを提訴する可能性もある。
アンドロイドはメーカーによって若干の違いはあるが、ほとんど同じであるため、アンドロイド端末メーカーがサムスンと同様の特許侵害でアップルに訴えられる可能性は否定できない。またグーグルもアンドロイドのユーザーインターフェースの変更を余儀なくされる恐れがある。
サムスンは、今回の評決は消費者の選択肢を減らし、技術革新を妨げ、製品価格の上昇を招く恐れがあり、米国の消費者にとって損失だと批判。一方アップルは、「(評決は)盗作が誤りであるとの明確なメッセージ」と評価した。