iPhone5で使えなくなる従来型の周辺機器、アダプターは30ドル
ニューヨーク(CNNMoney) 米アップルは12日に発表したスマートフォンの新製品「iPhone5」で、これまでの機種に対応した何百万というアクセサリーや周辺機器を使えなくしてしまった。
ただし対応策はある。問題は、30ドル(約2300円)前後のコストがかかることだ。
同日発表されたiPhone5をはじめ、携帯音楽プレーヤー「iPod nano」「iPod touch」の新製品は、パソコンや周辺機器との接続用に、初めて「ライトニング」と呼ばれるコネクターを採用した。2003年以来、アップル製品の標準だった30ピンのコネクターに比べると、80%も小型化している。
アップル幹部のフィル・シラー氏は発表会で、「コネクターも進化する時が来た」と宣言した。つまり、ユーザーが従来機器の充電に使ってきたケーブルなどは、進化から取り残されることになる。
iPhone5にはライトニング方式のケーブルが1本付属するが、1本で事足りるユーザーはほとんどいない。さらに大きな問題として、従来方式のスピーカーや充電器などのアクセサリーも、iPhone5の新しいコネクターには合わなくなる。
アップルはこの問題を解消するためのアダプターを発売予定で、米国版のオンラインストアでは既に予約受け付けを開始した。価格は29ドル(約2300円)で、ケーブル付きは39ドル(約3000円)。ライトニング・コネクター用のUSBケーブルは19ドル(約1500円)で販売している。
アクセサリーメーカー各社からも、間もなくライトニング対応のアダプターが売り出されるのは確実だ。