米HPが7200億円の減損計上 買収先の不正会計発覚で

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ニューヨーク(CNNMoney) 米コンピューター大手ヒューレット・パッカード(HP)は20日、昨年買収した英ソフトウェア会社オートノミーの不正会計が発覚し、88億ドル(約7200億円)の減損費用を計上したと発表した。

この影響でHPの8~10月期決算は、69億ドル(約5600億円)の赤字となった。数十億ドル規模の巨額赤字を計上するのはこれで2期連続となる。

HP株はこの日午前の取引で13%以上下落した。同社の株価は今年に入って半値近くにまで落ち込んでいる。

オートノミーはデータベース検索などの企業向けソフトウェアを手掛けており、HPが前最高経営責任者(CEO)のレオ・アポテカー氏のもとで、1年前に約110億ドル超で買収した。買収金額をめぐっては、当時から批判の声が強かった。

20日に電話会見したHPのメグ・ホイットマンCEOによると、オートノミーの共同創業者マイク・リンチ氏が5月に同社を去った後、幹部の告発で不正会計が明らかになった。外部に委託してオートノミーの会計を調べた結果、過去の業績だけでなく、見通しについても偽りがあったことが判明したという。

ホイットマンCEOは、再発防止のための対策を講じたことを明らかにするとともに、米証券取引委員会(SEC)と英国の当局に調査を依頼したと述べ、刑事事件としての立件を望むと語った。さらに、オートノミーの旧経営陣を相手取り、民事訴訟を起こす意向を表明した。

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