ツイッターがイスラエルとハマスの「戦場」に
(CNN) パレスチナ自治区ガザを支配するイスラム組織ハマスとイスラエルの軍事衝突が続く中、双方は短文投稿サイトのツイッターでも広報合戦を繰り広げている。
イスラエル国防軍(IDF)がハマス幹部の殺害を報告し、「ハマスの工作員は今後数日間おとなしくしていることを勧める」と警告すれば、ハマスの軍事部門「カッサム旅団」が「我々の聖なる手はお前たちの指導者や兵士がどこにいようと必ず届く(お前たちが自ら地獄の門を開けたのだ)」と応戦するといった具合だ。
「アラブの春」では反体制派や一般市民が声を上げる場として機能したツイッターが、軍の宣伝に使われるようになった。だがハイテク情報サイト「ギガオム」のマシュー・イングラム氏はこう指摘する。「軍や政府はこれまでラジオ放送などあらゆるツールを使って同じようなことをやってきた。届く距離とスピードが変わっただけだ」
一方で米プリンストン大学の研究者ジネップ・トゥフェクチ氏は、ツイッターは宣伝の道具としては両刃の剣だと指摘する。「IDFは事態を非現実的にみせ、宣伝やPRをしようとしている。だが(武力衝突の)現実がどんなものかを写した多くの写真も投稿されているから、期待通りにはいっていない」とトゥフェクチ氏は言う。