フェイスブックの「民主主義」が終わる? 投票制度打ち切りを提案
同社の発表は21日、感謝祭の祝日を翌日に控えてあまり注目が集まりそうにないタイミングで行われた。サイトに掲載された発表文では「過去にはユーザーからのフィードバックが我々の提案を変えさせたこともあった。しかし、特定数のコメントが集まると投票が行われる仕組みは、結果としてコメントの質よりも量が重視される制度に結びついてしまった」と述べている。
今後も情報利用ポリシーなどの重大な変更を行う場合はサイトで告知し、7日間の猶予を設けてコメントを募ると表明。変更を行う前にはフィードバックを慎重に検討すると強調した。今回の提案についても、11月28日までユーザーからのコメントを受け付ける。
IT情報サイトのテッククランチによれば、投票制度に代わる新制度では、フェイスブックのプライバシーに関する責任者に対して質問をサイトから投稿できるようになり、責任者が定期的に開くネット中継でもユーザーからの質問を受け付ける。
フェイスブックの提案をめぐってニューヨーク・タイムズ紙は「民主主義は難しいこともある。特に数百億ドル規模の上場企業にとっては」と指摘する記事を掲載。バズフィードの記事では「ユーザーの投票権はまだ無効にされたわけではない。制度維持のためのキャンペーンを張るだけの時間はある」としてユーザーに行動を呼びかけている。