フェイスブックCEOの家族写真が流出、プライバシー設定の難しさ露呈?
(CNN) 米大手交流サイトのフェイスブックで、マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)の家族の私的な写真が手違いで出回ってしまう騒ぎがあった。インターネットでは同社のプライバシー問題を皮肉る声も出ている。
写真が流出したのはフェイスブックの元マーケティング責任者で、ザッカーバーグCEOの姉のランディ・ザッカーバーグ氏。友達限定のつもりで26日に掲載した家族の写真が、なぜか登録購読者全員に公開されてしまった。本人の手違いが原因なのかどうかは不明。写真には、トレードマークのフード付きパーカーを着たザッカーバーグCEOも写っていた。
この写真を見つけたインターネットメディア企業の幹部キャリー・シュワイツァー氏が、4万人が購読する自身のツイッターでリンクを共有。これに対してランディ氏は、「どこから入手したのかは知らないが、この写真はフェイスブックの友達のみに公開したもの。ツイッターに投稿されるのは心外だ」と抗議した。
さらにランディ氏は「デジタルエチケット:友人の写真を一般に公開するときは、必ず事前に許可を得ること。これはプライバシーの問題ではなく、人としての礼儀の問題だ」と書き込んだ。
これを受けてシュワイツァー氏も謝罪し、「私のフィードのトップにあったので、公開されていると思った」と弁明している。
フェイスブックのプライバシー設定の分かりにくさは以前から問題になっており、同社は苦情を受けて設定方法の刷新を発表したばかり。今回の騒ぎについて、同社の元幹部でさえもフェイスブックで自分の情報を守るのは難しいという実例であり、プライバシー設定の分かりにくさが実証されたと指摘する声もある。