モバイルのウイルス感染、4分の1はアダルトサイト閲覧で 米調査
ニューヨーク(CNNMoney) スマートフォン(多機能携帯端末)やタブレットなどのモバイル端末からアダルトサイトを閲覧すると、ウイルスに感染する危険が大きい――。そんな調査結果を、セキュリティー企業の米ブルーコートが12日までに発表した。
それによると、モバイル端末のウイルス感染のほぼ4分の1はアダルトサイトの閲覧に起因していることが、同社の調査で判明した。
携帯端末の全トラフィックに占めるアダルトサイトの割合は1%に満たないものの、モバイル端末でアダルトサイトを閲覧すると、知らないうちにウイルスなどに感染する確率は3倍に増え、パソコンからの閲覧に比べてもはるかに危険が大きいという。
さらにモバイル端末の場合、アダルトサイト経由のウイルス感染は、迷惑メールと不正サイト、不正アプリ経由の感染を合わせたよりも多かった。
その一因としてブルーコートは、携帯端末ではリンク先のサイトのURLを確認する手段がなく、正規サイトと不正なサイトの見分けがつきにくいと指摘。「携帯端末でのリンクのクリックはロシアンルーレットも同然」と警鐘を鳴らす。
アダルトサイトはインターネット普及の原動力ともなった半面、パソコンをウイルスに感染させる手段としても多用されてきた。近年の攻撃は、さらに多くのユーザーを狙った手口にシフトしており、こうした手口はいずれスマートフォンやタブレットに対しても使われるようになると専門家は予想する。
しかし現時点でモバイル端末を狙った攻撃は、パソコンを狙った昔ながらの手口を踏襲しているようだ。