ボストン爆破事件、ネットに流れた5つの偽情報
4.「ボストン警察が携帯電話の通信網を遮断」
事件発生後、ボストン警察が携帯電話通信網を遮断したとのうわさが、ツイッターを中心に広がった。犯人が携帯電話を使ってさらに爆発を起こすのを阻止するためとされた。あるメディアは情報源を示さずにこの情報を伝え、その後訂正した。
実際には、ボストン地区の通信網は大量の電話などが殺到してつながりにくくなったものの、サービスが停止する事態には至らなかった。通信大手AT&TがWiFi通信システムを開放するなど、各社とも事件発生を受け、同地区の通信網強化に努めていた。
5.「事件は何者かの陰謀」
事件は米政府または外国の組織、政府による陰謀だ――。過去の大事件と同じく今回も、政治色を帯びた主張が飛び交っている。あるラジオ番組司会者はすぐさま、「秘密作戦のにおいがプンプンする」とツイートした。
こうした動きに対抗し、「ボストン・マラソン陰謀説」を意味するドメイン名を、事件当日のうちに先手を打って登録した人物がいる。サイトには白地に黒い文字で、「どこかの陰謀論者がこのドメインを取得するのを阻止するために、私が買い取りました。事件の犠牲者と遺族のことを、どうか心に留めてください」と書かれていた。