米当局、アップルに5000回の情報提供要請
ロンドン(CNNMoney) 米当局がネット上の個人情報を監視していたとされる問題で、米アップルは17日、米連邦や州、自治体などの司法当局から情報提供を求められた回数は過去7カ月で4000~5000回に上ったと発表した。
アップルによると、情報提供要請の対象とされたのはユーザーのアカウントや端末など9000~1万件。国家安全保障にかかわる請求もあったものの、警察の犯罪捜査、行方不明者の捜索、自殺防止などを目的とする請求が大半だったという。
それぞれの請求については法務部門で検討し、「適切と判断した場合のみ、できるだけ範囲を絞ったうえで情報を引き出して当局に提供している」「矛盾や不正確な点があれば要求は拒む」と説明している。
ただ、メッセージアプリ「iMessage」やビデオ通話アプリ「FaceTime」などで交わされた内容については、データが暗号化されていてアップルにも解読できないという理由で、提供はしていないという。
この問題を巡っては、フェイスブックとマイクロソフトも先に情報提供要請数の公表に踏み切っている。フェイスブックは2012年7~12月の半年間で、1万8000~1万9000のアカウントを対象とする開示請求が9000~1万回あったと発表。一方マイクロソフトは同じ時期に3万2000人のアカウントを対象として、6000~7000回の請求を受けたという。