スマホに没頭の列車乗客、銃構える殺人犯に気付かず 米
サンフランシスコ(CNN) 米サンフランシスコの検察当局は12日までに、市内を走る列車内で発生した殺人事件で、犯行現場近くにいた一部乗客がスマートフォンの操作などに没頭し、容疑者が銃を構える姿に気付かない事態があったと報告した。
事件は今年9月、混雑する車内で起きたもので、サンフランシスコ州立大学の学生(当時20)が背中を撃たれ死亡していた。車内の監視カメラの画像によると、容疑者は無作為に犠牲者を物色していた形跡がある。
検察当局者は、被害者から1メートルも離れていない車内には複数の乗客がいたが、スマートフォンの画面をにらみ続け、周囲の動きには気付いていなかったと指摘。
監視カメラには、野球帽をかぶった容疑者が笑みを浮かべながら、45口径の短銃を隠しもせず3、4度持ち上げるなどの場面が映し出されていた。犠牲者を選ぶかのように銃を周囲に振り回しもし、銃で自分の鼻をぬぐう仕草も見せていた。
しかし、周囲にいた乗客は銃声が聞こえるまで、容疑者の挙動を知らなかった様子だったという。