豪首相、インドネシア大統領への盗聴疑惑で「謝罪せず」
それによると、豪情報当局は2009年8月、15日間にわたってユドヨノ大統領の携帯電話の発信、着信記録を追跡した。少なくとも1回は内容の盗聴を試みたが、この通話は1分以内で切れたため失敗に終わった。大統領の側近らの携帯電話も盗聴の対象になったとされる。こうした報道に対し、アボット首相は一貫して情報収集活動の正当性を主張している。
インドネシア政府は18日、駐豪大使を召喚し、自国に駐在する豪大使を呼んで抗議した。ユドヨノ大統領は19日、ツイッターに直接書き込んだとみられるメッセージで、アボット首相に反省の色がみられないと非難。「豪政府にはインドネシア社会が理解できる公式の回答を求める」と迫るなど、不快感をあらわにした。