イスラム過激派、ネット販売でも「攻勢」 シャツや玩具登場
(CNN) イラクで軍事攻勢を仕掛けるイスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」のロゴが入ったTシャツなどの商品がインターネットやソーシャルメディア上で売り出され、ネットの運営元がこれらの販売広告を見付け次第、削除に追われる事態となっている。
これらのサイトの多くはインドネシアで運営され、商品はTシャツの他、フード付きトレーナーなど。ISISのロゴや「我々は全員がISIS」「血の最後の一滴まで自由のために戦う」などの字句が入ったTシャツは約10米ドル(約1010円)で入手可能だった。
インドネシアのサイト「Rezji.com」では手に銃を持ち、ISISの旗が飾られたおもちゃの兵隊の人形も売られていた。このサイトへの接続は最近出来なくなっていた。
交流サイト「フェイスブック」の報道担当者はCNNの取材に、不愉快なコンテンツの情報などがあった場合、削除していると指摘。CNNは短文投稿サイト「ツイッター」でもこれらの商品の購入を促すページを発見し、同社に連絡したが、コメントは返ってこなかった。
ISISがこの種の商品の生産に関与しているのかは不明だが、テロ問題の専門家は売上金が最終的に同組織に流れたとしても驚かないと指摘。聖戦論を含めイスラム教の運動の歴史が長年ある東南アジアには、ISISの大きな支持基盤があるとしている。イスラム教徒が絡む過去の紛争には東南アジアから多数の戦闘員が参加していると述べた。