マイクロソフトのバルマー氏、取締役も退任
ニューヨーク(CNNMoney) 米マイクロソフトのスティーブ・バルマー前最高経営責任者(CEO)が、同社取締役を退くと表明した。
バルマー氏は昨年マイクロソフトのCEO退任を表明し、今年8月には米プロバスケットボール協会(NBA)ロサンゼルス・クリッパーズのオーナーになった。
後任のCEOサトヤ・ナデラ氏に宛てた公開書簡の中でバルマー氏は、クリッパーズの運営に専念する意向を伝え、「34年の間、マイクロソフトに心血を注いできた。今後もそれは変わらない」としながらも、NBAが秋のシーズンに入ることなどからマイクロソフト取締役としての職務に専念できなくなると説明した。
同氏はマイクロソフトの創業後間もなく入社し、2000年にビル・ゲイツ会長の後任としてCEOに就任。現在でも個人としては筆頭の3億3300万株(約4%)を保有する。
この株式は当面の間は保有し、大株主として「大胆な経営を後押しする」意向だと説明。「これほどのソフトウエアとクラウドとハードウエアのスキルを持ち合わせた企業は世界においても存在しない」と述べ、ナデラCEOに「大胆でエキサイティングなスタートを」と促した。
ナデラ氏は、バルマー氏のリーダーシップと同氏が残した「素晴らしい基盤」に感謝するとコメントしている。