「今年のまとめ」に亡くした子どもの写真、FBが謝罪
(CNN) 交流サイト「フェイスブック」は12月に入り、ユーザーが今年投稿した写真やコンテンツの中で「いいね」やコメントが多かったものをまとめて、ユーザーが今年1年を振り返れる「今年のまとめ」サービスを提供している。しかし、フェイスブックのアルゴリズムが、思い出したくないつらい記憶を呼び起こしてしまうこともあるようだ。
ウェブコンサルタントのエリック・マイヤーさんは今年6月、6歳の娘レベッカちゃんを失った。しかし、マイヤーさんの「今年のまとめ」には、亡くなったレベッカちゃんの写真が中央に表示されていた。
マイヤーさんは24日付けのブログ投稿で「たしかに私の1年はこの通りだった。私の1年を画像にすれば、今は亡き娘の顔になる」と述べ、「それでも、こんな形で無理矢理思い出させるのはあんまりだ」と付け加えた。
マイヤーさんは、「(アルゴリズムは)基本的に無感情なもの」と理解を示しつつも、フェイスブック内の「人間」がアルゴリズムの欠陥を緩和できたはずだと指摘した。
マイヤーさんは、「少なくともフェイスブックに関して、人間的な部分が欠けていたと思うのは、表示させない手段を提供しなかったことだ。『今年のまとめ』は私のフィードに繰り返し現れ、毎回まるで娘の死を祝うかのように、楽しく愉快な背景で表示される。そして、それを止める明確な方法が提供されていない」と述べ、「このサービスは、人生がうまく行っている幸せで陽気なユーザーにはいいが、それ以外のユーザーは一切考慮されていない」と付け加えた。