グーグルの子ども向けアプリに批判、「ルール違反」の指摘
ニューヨーク(CNNMoney) 米グーグルが今年2月に公開した、動画投稿サイト「ユーチューブ」の子ども向けアプリ「ユーチューブ・キッズ」に対し、米消費者団体から批判が集中している。子ども番組に商品の宣伝を紛れ込ませる手法が、「ルール違反」だと指摘されている。
子どもを商業主義から守ろうと訴えるグループなど、複数の団体が7日、連邦取引委員会(FTC)へ書簡を送った。
ユーチューブ・キッズは、幼い子どもがスマートフォンやタブレットで健全な番組を楽しめるアプリとされる。
このアプリ上で流れる宣伝について、ユーチューブを傘下に持つグーグルは「子ども向けとして適切な広告だけを厳選している」と主張。食品や飲料、テレビゲーム、美容関連商品などは宣伝しないと明言している。
しかし消費者団体の書簡によれば、「ユーザーが撮影した」と紹介されるビデオが事実上おもちゃや菓子の宣伝になっているなど、グーグル側の主張とは矛盾する内容が目立つ。
FTCはテレビ番組などでスポンサーの商品を紹介する場合、宣伝であることを明示するよう義務付けているが、この規定に違反する可能性もあるという。
グーグル側はこうした批判に対し、「子どもにスポンサー付きの良質なサービスを提供することは一切できないと言っているに等しい」と反論している。