米アマゾン、「過酷な職場」報道に反論
同紙の記事に対しては、社員からも反論が出ている。同社で部門責任者を務める男性は、ビジネス向け交流サイト(SNS)のリンクトインに「誇りあるアマゾン社員として反論せずにはいられなかった」「事実を歪曲(わいきょく)した情報が多すぎる」と投稿。「他人をそつなく裏切る」と書かれた文化や、ロボットのように働く「アマボット」という表現を否定し、「これが事実ならば、私はアマゾンを公然と非難したうえで退社しているだろう」と述べた。
ただ米キャリア情報サイト「グラスドア」によると、同社の社員満足度は必ずしも高くないようだ。社員アンケートで、友人に同社への就職を勧めたいと答えた人は62%だった。社員からは人材の優秀さを称賛する一方で、ワーク・ライフ・バランスが取れないことを不満とする声が多く上がっている。
ほかの米ハイテク企業をみると、アップルでは82%、グーグルでは92%、マイクロソフトでは81%の社員が、友人にも就職を勧めたいと回答している。