米アマゾン、「過酷な職場」報道に反論
ニューヨーク(CNNMoney) 米ネット通販大手アマゾンを「過酷な職場」と批判した米紙ニューヨーク・タイムズの記事に対し、同社のジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)や社員らが反論を展開している。
ベゾス氏は16日、社員向けメモで「記事の内容は私が知るアマゾンではなく、日々の仕事をともにしているアマゾン社員ではない」と主張。「もし本当にこの記事に書かれているような会社だとしたら、まともな人はとどまろうと思わないはず。私だったら辞めている」と述べた。
問題の記事は、アマゾンの元社員や現社員100人へのインタビューを基に書かれたとされる。上司が日常的に従業員を切り捨て、密告行為が推奨されるような「過酷」な職場だと伝えている。
これに対してベゾス氏は、ハイテク業界では各社とも優秀な人材を獲得、保持するため、好ましい企業文化の醸成に努めていると指摘。「採用競争が激化するなかで、記事にあるようなやり方をする企業は栄えるどころか生き延びることさえできないだろう」との見方を示した。
また社員らに向けて、「報道されたような話が実際にあったら人事部門にあげてほしい。私に直接メールを送ってくれてもいい」と呼び掛け、「たとえめったにないことであっても、思いやりに欠ける行動は一切容認しないという姿勢が必要だ」と強調した。