米アップル、壊れたiPhoneから金1トンを回収
ニューヨーク(CNNMoney) 米アップルは18日までに、環境報告書を公表し、リサイクルを行った携帯端末の「iPhone(アイフォーン)」や「iPad(アイパッド)」、パソコン「Mac(マック)」から2015年は2204ポンド(約999キログラム)の金を回収したと明らかにした。金額にして4000万ドル(約43億円)に相当するという。
金は腐食に強く電気伝導率も高いことから、消費者向けの電子機器に使われている。銀は伝導率は最も高いが腐食しやすい。銅は非常に安価だが伝導率で劣るという。
リサイクルプログラムによる電子廃棄物の量は9000万ポンド(約4万800トン)に達し、6100万ポンドが再生可能な金属類だという。この中に占める金の割合は小さいが、金は1トロイオンス当たり1200ドル超で取引されており、中古の電子機器から取り出せる金属としては最も高額だ。
アップルはまた、鉄を2300万ポンド、アルミニウムを450万ポンド、銅を300万ポンド、銀を6600ポンド回収したという。
アップルは、リサイクルした携帯端末から取り出した金属類の多くを再利用している。そのことで、こうした金属類の採掘の必要性が減少するという。