米アップル、小型のiPadを発表 Watchは値下げ
カリフォルニア州クパティーノ(CNNMoney) 米アップルはカリフォルニア州クパティーノの本社で発表会を開催し、画面サイズを9.7インチに小型化した新しいiPad Proを発表した。12.9インチモデルと同じ「A9x」プロセッサーを採用しており、光センサーを使って周囲の光の色温度を測定し、画面の色や明るさを自動的に調整する機能を搭載した。価格は容量32ギガバイトのWi-Fiモデルが599ドル(約6万7000円)から。色はシルバー、ゴールド、スペースグレイ、ローズゴールドを用意した。
アップルは同日、画面サイズ4インチの小型スマートフォン新モデル「iPhone SE」も発表している。
腕時計型端末の「Apple Watch」は299ドル(約3万3000円)に値下げした。バンドは新たにナイロン製が加わり、スポーツバンドやレザーバンドにも新色が登場する。
モバイルOSは更新版の「iOS 9.3」が同日公開された。快適な眠りを追求するため夜になると画面の色を調整する「ナイトシフト」などの新機能が加わり、メモ帳アプリでは重要文書を指紋認証でガードできるようになった。
発表会ではアップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)が、iPhoneのデータ開示を巡って米連邦捜査局(FBI)などと対立している問題を念頭に「iPhoneは顧客のために開発したものであり、極めて個人的な端末だ」と強調。
「私たちの多くにとってiPhoneは自分自身の延長でもある」「政府が私たちのデータやプライバシーに対してどの程度の権限を持つべきかは、私たちが国家として決めなければならない」「私たちはこの責任に対して尻込みしない」と力説した。