金箔タトゥーに触れてスマホを操作、MIT研究者が試作
ワシントン(CNNMoney) 米マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者が、腕に張った金箔(きんぱく)入りのタトゥーでスマートフォンを操作して情報を送受信できる技術を開発した。
このタトゥーは金箔に回路を内蔵し、人が触れると反応して、モバイル決済などに使われる無線通信技術のNFC経由でスマートフォンと通信する。
開発を手がけたMIT研究生のシンディ・カオ氏は、昨年夏にマイクロソフトでインターンとして働いた経験を通じてこのアイデアを思いつき、3種類の「スマートタトゥー」を開発した。
そのうちの1つは皮膚に張ったタトゥーを軽くたたく操作を通じて、例えば音楽を再生したり一時停止したりすることが可能。もう1つは体温や心拍数を計り、スマートフォンに情報を送って画面に表示させる。
スマートフォンにかざすと情報がスキャンされる3番目のタトゥーは、映画の入場券やバスの乗車券としての利用が想定される。
カオ氏は小型化と低価格化、高度化が進むコンピューター部品を利用して、175ドル(約1万8000円)足らずで試作品を完成させた。いずれウェアラブル端末として普及させ、ネイルサロンや美容院などで装着してもらう構想を描いている。