恋人の前でのスマホ使用、関係悪化の原因に 米調査
(CNN) スマートフォンにばかり気を取られて目の前にいる相手につれない態度を取る現象が、恋人やパートナーとの関係を悪化させている――。米国で実施された調査でそんな実態が浮き彫りになった。
米国人は平均すると6分半ごと、1日当たりに換算すると150回もスマートフォンをチェックする。必然的に、スマートフォンは衝突の原因として浮上。ある調査では、スマートフォンのために恋人とのコミュニケーション能力に支障が出たという回答が70%に上った。
この現象は、デートの最中なのに相手の気がそぞろということもあれば、自分が「加害者」と化し、フェイスブックばかり見ていて恋人との会話にはいいかげんな返事しかしないというケースもある。
米ベイラー大学では全米の成人175人を対象に実施したアンケートで、恋人のスマートフォン使用のために冷たくあしらわれたと感じる程度を調査。「私のパートナーは一緒にいる時も自分の目に見える場所にスマートフォンを置く」「私のパートナーは一緒に外出する時もスマートフォンを使う」といった質問に答えてもらい、スマートフォンがどの程度衝突の原因になっているかや、現在の関係にどの程度満足しているかを調べた。
その結果、スマートフォンが金銭や性的関係、子どもの存在と同じくらい関係を悪化させる要因になっていることが分かったという。
スマートフォンのために冷たくあしらわれていると答えた人は、そうでない人に比べてスマートフォン使用を巡る衝突の程度も大きく、衝突が大きいほど相手との関係に対する満足度も低下する傾向がみられた。