公衆トイレに顔認識ソフト、ペーパー泥棒を防止 北京の公園
北京(CNN) 中国・北京にある天壇公園でトイレットペーパー泥棒が横行する事態に業を煮やし、管理当局はこのほど、トイレの個室に顔認識ソフトウェアを導入した。
利用者がペーパーを引き出すためには、まずコンピューターの画面を見つめて顔面を認識させる必要がある。ペーパーが供給されるのは1人につき1回のみ。報道によると、同じ人物が追加のペーパーを必要とする場合は、そのまま9分間待たなければならない。
天壇公園では、主に高齢者がかばんやポケットにトイレットペーパーを詰め込んで持ち去る事例が後を絶たないという。同公園でCNNの取材に応じた地元住民は、1940~50年代生まれと思われる人がペーパーを持ち去っているようだと話し、「あの時代の人々はとても貧しかった。彼らは今も貧困を恐れている」と語った。
顔認識の導入については、「公共資源を無駄使いする人が大勢いる」という理由で、不便だが必要な措置だと話している。
同公園をよく訪れるという別の住民も「何十年も前にこうすべきだった」と主張した。