英議会のシステムにサイバー攻撃、遠隔アクセス制限して対応
(CNN) 英議会のコンピューター・システムがサイバー攻撃を受けたことが分かった。議会の報道担当者が24日に明らかにした。
同担当者は、「議会ネットワークのユーザーのアカウントに対し、無許可でアクセスを図る動きが見つかった。国家サイバーセキュリティーセンター(NCSC)と緊密に連携して調べを進めている」「全てのアカウントとシステムを保護するため、確固たる措置を取った」と述べた。
議会は予防的措置として、ネットワークへのリモートアクセスを一時的に制限しているという。実際に一部の議員はソーシャルメディアに、メールへのリモートアクセスがうまくいかないと書き込んでいる。
NCSCも状況を認識し、議会側のチームに対応策を助言していると述べた。
最近の大規模なサイバー攻撃としては先月上旬、コンピューターのファイルを人質に取って被害者を脅迫するウイルス「ランサムウェア」が世界150カ国で20万台のコンピューターに拡散した。英国の国民保健サービス(NHS)では手術が中止され、救急車の受け入れが不能になるなど、深刻な被害が出ていた。