米当局者だまされる、クシュナー氏装った偽メール
(CNN) 「電子メールのいたずら屋」を名乗る英国在住の人物が米ホワイトハウスの複数の当局者を欺き、自身が他の当局者であるかのように思い込ませていたことが1日までに分かった。サイバーセキュリティーを担当するホワイトハウス当局者に対し、自身がトランプ米大統領の娘婿ジャレド・クシュナー上級顧問だと信じ込ませ、この当局者のメールアドレスを受け取る場面もあった。
クシュナー氏を装った人物はトム・ボサート大統領補佐官(国土安全保障担当)のメールアカウントに、「トム、8月の終わりごろにちょっとした夜会を準備しているんだ」と送信。「参加してくれたらうれしい。少なくともイラクで食べたのと同じくらいの食事は約束する」などとつづった。
これに対しボサート氏は「ジャレド、ありがとう。そんな約束をしてくれたら断れないよ」と返信し、「もし必要なら」として自分のメールアドレスを教えている。
「いたずら屋」はCNNに、ボサート氏の専門知識を考慮すると返信があったのは驚きだと言及した。一連のメールはこの人物がCNNに共有したもの。
ホワイトハウス当局者は一連の出来事があったのを認め、問題を深刻に受け止めていると述べた。
こうしたやり取りのひとつが、31日に辞任したホワイトハウスのスカラムッチ広報部長と、先ごろ更迭されたプリーバス前大統領首席補佐官との間の緊張関係に影響を与えていた可能性もある。