アップル、iOS11.3のプレビュー発表 速度低下に対応も
ニューヨーク(CNNMoney) 米アップルは24日、同社のスマートフォン向け基本ソフト「iOS11.3」のプレビュー版を発表した。「iPhone(アイフォーン)」の処理速度が低下する現象から抜け出す機能や、バッテリーの状態を表示する機能を搭載している。
iOS11.3は今春に正式公開予定。アップルがこれほど早い時期に小規模なソフトウエアアップデートを発表することは通常ないが、今回の動きはダメージコントロールの一環とみられる。
アップルは昨年末、電源が突然オフになる事態を防ぐため、ソフトウエアのアップデートを利用しiPhoneの処理速度を低下させていたことを認めた。これに対し反発の声が上がったことを受けて謝罪し、iPhone6以降の機種のバッテリー交換費用を下げる方針を打ち出していた。
同社のティム・クック最高経営責任者(CEO)は先週、ABCテレビのニュース番組で、今度のiOSアップデートではバッテリーの状態に関する透明性を向上させると表明。また、処理速度低下から抜け出す機能にも言及したが、アップルとしてはユーザーに推奨しないと述べていた。
iOS11.3のアップデートではライオンやクマなどの新しいアニ文字も導入される見込み。アップルはこのほか、音楽配信サービスで入手できる動画を増やす方針や、拡張現実プラットフォーム「ARKit」のアップデートなども発表した。