中国のスマホ市場、初の前年割れ 17年は4%減少
香港(CNNMoney) 世界最大級のスマートフォン市場である中国で、2017年のスマートフォンの出荷台数が前年比4%減の4億5900万台と初めて減少に転じたことがわかった。調査会社カナリスのデータで明らかになった。米アップルや韓国サムスン電子、中国の小米科技(シャオミー)といったメーカーにとっては厳しい競争が待ち受けていると言えそうだ。
カナリスによれば、出荷台数の減少は当然の流れだという。中国市場も現在は米国や他の主要国と同じようにスマートフォンが広く利用されている。
ただ、カナリスのアナリストからは、中国市場の減速は予想よりも早かったとの声も出ている。
中国のスマホ市場は2010年代前半には前年比2倍超の出荷を記録する年もあるなど急成長を遂げていた。2016年の出荷台数は前年比11%増だった。
しかし、17年の4~6月期と7~9月期には出荷台数が減少に転じ、10~12月期は約14%減と大きく落ち込んでいた。
中国のスマホ市場は今年も厳しい状況が続きそうで競争も激化する公算が大きい。主要メーカーが市場シェアの維持や拡大に向けて積極的な動きに出て、中国市場に大きな変動が起こるとの見方もある。