中国ZTE、主要な営業活動を中止 米の制裁措置が影響か
ニューヨーク(CNNMoney) 中国通信大手の中興通訊(ZTE)が、スマートフォンや通信機器の販売といった「主要な営業活動」を中止していたことが10日までに分かった。公的な届け出文書から明らかになった。
一部のZTE製品については、9日の時点でオンラインでの販売が停止しているとみられる。米紙ニューヨーク・タイムズの中国在勤記者は同日、広東省深圳にある同社の工場が稼働を停止していると報じた。
米政府は先月、ZTEに対し米企業からの製品輸入を2025年まで禁じる措置を発表していた。理由として、北朝鮮やイランを対象とする米国の制裁に違反した職員の処分についてZTEが米当局に虚偽の説明をしたことを挙げた。同社はこの主張を否定している。
「営業活動」の中止によって、具体的にZTEのどの業務が影響を受けるのか現時点では不透明だ。当該の文書は、同社が「営利的な義務」を果たすだけの現金は保有していると述べるものの、それ以上の詳細には言及していない。
ZTEは先月、米国からの制裁的措置により同社の事業が「手痛い打撃を被る」との見通しを示した。
米国と中国の間ではここ数カ月にわたり、相手国の輸入品に高率関税を新たに課す警告合戦が続いていた。