中国の李首相が初来日、韓国の文氏交えて3カ国首脳会談
(CNN) 中国の李克強(リーコーチアン)首相が9日から3日間の予定で日本を初訪問している。9日午前には東京都内で同氏と安倍晋三首相、韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領が会談した。
アジアが朝鮮半島情勢やトランプ米政権の孤立主義路線をめぐって大きく揺れ動くなか、日本と中国は「仲間外れ」の懸念を共有しているとの指摘もある。
日本は北朝鮮にかかわる交渉で置き去りにされることを恐れ、中国は金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長への影響力を維持しようと躍起になっている。
日中間では長年、尖閣諸島の領有権問題や第2次世界大戦以来のわだかまりから生じる衝突が繰り返されてきた。しかし昨年から関係改善の動きがみられ、4日には安倍首相と中国の習近平(シーチンピン)国家主席が初の電話会談を行った。安倍氏の訪中や習氏の訪日も検討されている。
日本と韓国の関係も同様に、領土や歴史認識の問題でぎくしゃくしてきた。
文氏は首脳会談で先月の南北首脳会談について報告した後、帰国の途に就いた。
李氏は11日まで日本に滞在し、天皇陛下とも会見する。陛下は来年4月の退位が決まっていることから、李氏にとってこれが最後の機会になる見通しだ。