米アマゾン特売日に障害発生、「犬ばかり」に会員イライラ
ニューヨーク(CNNMoney) 米インターネット大手のアマゾンが、米国時間の16日に有料会員向け特売セール「プライムデー」を開始した直後から、ウェブサイトの断続的な障害に見舞われた。
特売品を買おうとした米国のユーザーの多くは、アマゾンのエラーページに並ぶかわいい犬の写真ばかり見せられる羽目になり、ソーシャルメディアにはアマゾンに対する苦情が殺到している。
障害はプライムデーの通販サイトにとどまらなかった様子で、ネット障害検出サービスによれば、アマゾンの音声アシスタント「アレクサ」や会員向けビデオサービスにも影響が出たほか、アマゾンのクラウドサービス「AWS」も一時的な障害に見舞われた。
アマゾンのカスタマーサービスに電話をかけると、自動応答で「当社のウェブサイトで現在、一部のお客様に障害が発生しています。ウェブサイトは間もなく完全復旧する見通しです」という音声が流れた。
アマゾンはCNNMoneyに寄せたコメントで、買い物客の一部が商品を購入しにくい状態になり、問題の解決に当たっていることを確認した。ただ、買い物ができた客も多数に上ると強調、米国ではプライムデーの開始から1時間で注文を受け付けた品目数が、昨年の実績を上回ったと説明している。
プライムデーは同社が毎年行っている会員向けの特売イベントで、今年は36時間にわたって実施。シンクタンクのコアサイト・リサーチによれば、今年の売り上げは34億ドル(約3800億円)に達すると予想されていた。
米調査会社フォレスターのアナリストは今回の障害について、「アマゾンは小売りや電子商取引に関して世界一のはずだった」「これで彼らも人間だったことが分かった」とコメントしている。