米ロ首脳が会談、トランプ氏「類いまれな関係」に期待
(CNN) 米国のトランプ大統領とロシアのプーチン大統領による首脳会談が16日、フィンランドの首都ヘルシンキにある大統領府で始まった。トランプ氏はプーチン氏に対し、米ロが今後「類いまれな関係」を築いていくことを期待すると述べた。
両首脳はそろって報道陣の前に姿を現し、互いに握手を交わした。トランプ氏はロシアで15日に閉幕したサッカー・ワールドカップ(W杯)に言及。「素晴らしい大会だった」とプーチン氏を祝福した。
そのうえで米ロ関係について、「過去数年間はあまりよくない状態が続いた」としながらも「最後には類いまれな関係を築けると思う」と語った。
プーチン氏はロシア語の声明を発表し、「トランプ大統領とフィンランドで会談できるのをうれしく思う」「世界では非常に多くのことが起きている。我々はそれらについて話し合う必要がある」と述べた。
両首脳はこの後、通訳のみを交えた約90分間の会談を行う予定。米国の当局者によるとトランプ氏は会談を通じ、側近を間に置かない状態で、プーチン氏と個人的な関係を深めることを強く望んでいた。また政治的に微妙な内容を扱った会談の中身が外部に漏れることにも神経をとがらせていたという。
今回ヘルシンキでは、ポンペオ米国務長官とロシアのラブロフ外相との会談も別個に行われる。両氏が会談するのは、ポンペオ氏の就任以来初めて。