英エリザベス女王の「前を歩いた」、トランプ米大統領に批判の声
ロンドン(CNN) 訪英中のトランプ米大統領が、エリザベス女王と面会して閲兵式に臨んだ際、女王の前を歩いたり突然立ち止まったりする動きを見せたことに対し、英市民らがネット上で批判の声を上げた。
トランプ氏は13日、ロンドン郊外のウィンザー城で女王と面会した。閲兵式では、トランプ氏が女王に促されて前を歩き始めたように見えるが、直後に立ち止まり、女王が戸惑ったように隣に回り込む場面もあった。この動画がツイッターなどに投稿されて非難を浴びている。
王室評論家のリチャード・フィッツウィリアムズ氏はCNNとのインタビューで、トランプ氏が女王の前を歩いたこと自体が外交儀礼に反しているわけではないと述べた。そのうえで、同氏の動きは「ゴルフ場をぶらぶら歩いているように見えた」と指摘。「事前にリハーサルをする気がなかった証拠だ」と語った。
一部の英紙は外交儀礼違反と報じ、ソーシャルメディア上では「女王の前を歩くなんてとんでもない」といった投稿も目立った。
2009年に英国を訪れたミシェル・オバマ前大統領夫人は、エリザベス女王の肩に手を掛けた動作が外交儀礼違反とされて物議を醸した。
トランプ氏は女王との面会の後、英スコットランドに所有するゴルフ場で週末を過ごしたが、この間も訪英に抗議する大規模なデモが続いた。
The Queen trains POTUS Donald Trump how to walk during Inspection of the Guard at Windsor castle#TrumpVisitUK pic.twitter.com/yaPcR6WgKZ
— Sattar Saeedi (@SattarSaeedi) 2018年7月13日