トヨタ、ウーバーに556億円出資 自動運転車事業で連携強化
ワシントン(CNNMoney) トヨタ自動車は27日、米配車大手のウーバーに5億ドル(約556億円)を出資すると発表した。自動運転技術を活用した車両の開発と普及促進に向け、同社との連携を強化する方針だ。
ウーバーはトヨタのミニバンに自動運転技術を搭載した車両の走行テストを2021年に開始する計画。
同日にはトヨタのサプライヤー4社も、自動運転車に関わるソフトウエア開発での提携を発表した。
将来、所有から共有へと自動車の利用形態が変化することが想定されるなか、自動車メーカーとハイテク企業は市場での立ち位置を模索する取り組みを続けている。具体的には、配車サービス事業について十分なノウハウを持っていないトヨタのようなメーカーと、自前で車両を製造するのが困難なウーバーのような企業が提携する動きが加速している。
自動運転技術の開発を手掛ける米ウェイモも車両は米クライスラーと英ジャガー・ランドローバーから購入するなど、相互補完的な提携が必要な状況になっていると指摘する専門家もいる。
5月にはソフトバンクが、米ゼネラル・モーターズ(GM)の自動運転車子会社に22億5000万ドルを出資した。