アマゾンのサイト、インドでヒンディー語化 市場の取り込み図る
ニューデリー(CNNMoney) 米アマゾンはこのほど、モバイル向けウェブサイトとアンドロイド搭載スマートフォン用アプリのヒンディー語版を導入したことを明らかにした。ヒンディー語話者の多いインドでのシェアを拡大する狙いがあるとみられる。
インドの統計によるとヒンディー語を「母語」とする人口は約5億3000万人と、国内で話されているすべての言語の中で最大だ。スマートフォンでインターネットに初めてアクセスするユーザーが多い同国で、米国のハイテク企業は顧客の取り込みにしのぎを削っている。
ヒンディー語のサービスの構築に当たり、アマゾンは言語の専門家や翻訳者からなるチームを編成。「完璧に翻訳した複数の単語の中から一般的に使用されている言い回しを選ぶ」ことで、ヒンディー語のサイトをより閲覧しやすくしたという。
アマゾンのインド部門の幹部は声明で「我々の目的はあらゆる顧客が、いつ、どこにいてもアマゾンのサイトでほしいものを何でも見つけられるようにすることだ。顧客の使用する言語や出身地域に関係なく、それを可能にしたい」と述べた。
ただサイトのメニューなどはヒンディー語で表示されるものの、商品の検索やレビューの閲覧は依然として英語のみの表示となる。
iOSアプリ搭載のスマートフォンやデスクトップパソコンのウェブサイトはまだヒンディー語版に対応していない。アマゾンはこれらのプラットホームもヒンディー語化を進めていくとしているが、具体的なスケジュールは明らかにしなかった。