米富豪ウォーレン・バフェット氏、インドの電子決済企業に出資へ
ニューデリー(CNNMoney) 米投資会社バークシャー・ハサウェイを率いる富豪のウォーレン・バフェット氏が初となるインド企業への投資を行うことが28日までにわかった。情報筋がCNNMoneyに明らかにした。
情報筋によれば、バークシャーはインドの電子決済大手ペイティーエムと数カ月にわたって、250億ルピー(約400億円)規模の出資について協議を行ってきた。ペイティーエムの時価総額を100億ドル規模とみているという。
今回の投資によってバフェット氏も急成長を遂げている市場へ参入することになる。
米IT企業もすでにこの市場に目を向けており、グーグルは昨年、「テズ」という携帯端末での決済に向けたアプリを発表した。フェイスブック傘下の「ワッツアップ」も同様のサービスを試験運用している。
インドでは現金での商売が好まれているほか、経済活動の大部分には依然として紙幣や小銭が使われている。
調査会社フィッチ・ソリューションズのアナリストは、インドでは可処分所得が増えている若年層は人数が多く、こうしたことから電子決済やオンライン販売の市場は将来性があると指摘。消費の拡大が、ペイティーエムが狙う電子商取引の売り上げや支払いの増加につながるとの見方を示す。
バフェット氏は昨年、インドメディアの取材に答え、インドの市場としての可能性は「信じられないほど」との考えを明らかにしていた。