「平均的な」ビットコイン利用者は富裕層の若い男性 米調査
ニューヨーク(CNN Business) 仮想通貨「ビットコイン」を利用しているのは、郊外に住むミレニアル世代の男性で年収は7万5000ドル(約850万円)超――。ビットコイン利用者の平均的な姿について、仮想通貨にも使われる「ブロックチェーン」技術の普及に取り組む「Clovr」が1000人超の米国人を対象に行った調査で明らかにした。
ブロックチェーンの最大の利用層が若い男性というのは、それほど大きな驚きではないかもしれない。
しかし、今回の調査結果は、ブロックチェーン技術の普及に取り組んでいる人たちにとっては打撃ともなりそうだ。調査によれば、人々が仮想通貨に投資する一番の理由は、大きな利益が得られる可能性があるからだ。デジタル通貨が将来、通貨として使われると考えてのことではないという。言い換えれば、人々はビットコインについて高い収益を見込める投機とみなしているということだ。
ビットコインは今年に入り、大きく値を下げているが、最悪の時期が過ぎ去ったことを意味しているわけではない。1ビットコインは6400ドル前後の水準にあるが、過去5年でみると3000%の上昇を見せている。下落の余地が残されているともいえそうだ。
Clovrの共同創業者、マイク・クリバリ氏は、ビットコイン購入の一番の理由が手っ取り早い金もうけだという点について少し驚いたと指摘。投機のような大穴狙いをする人は、富裕層でないことが多いという。
カリバリ氏は「秘密鍵などの事柄を理解することは難しい。ランチを買うといったことにも使えるようになる必要がある」と語った。
実際にそうした動きも出ている。スターバックスとマイクロソフト、ニューヨーク証券取引所を傘下に持つインターコンチネンタル取引所は仮想通貨の新しいプラットホームの構築で提携すると発表している。