渦中の司法副長官、「解任の計画なし」とトランプ大統領
ワシントン(CNN) 米国のトランプ大統領は8日、ローゼンスタイン司法副長官を解任する計画はないことを明らかにした。ローゼンスタイン氏に関しては米紙ニューヨーク・タイムズがトランプ氏の解任などを画策していたと報道。2週間以上にわたり去就が不確かな状況となっていた。
記者団からローゼンスタイン氏を解任する計画はあるかと問われたトランプ氏は、「ない」と答えた。
ローゼンスタイン氏はトランプ氏とともに国際警察署長協会の年次集会に出席。フロリダで行われた集会でトランプ氏はローゼンスタイン氏に言及し、大統領専用機エアフォース・ワンの機内で同氏と「非常によい話し合いができた」と述べた。
ニューヨーク・タイムズは先月、ローゼンスタイン氏がトランプ氏の会話を録音しようとしたり、合衆国憲法の規定に基づいてトランプ氏に執務遂行能力がないと宣言し、同氏を解任する案を検討したりしていたと伝えた。
報道を受けてローゼンスタイン氏は、ケリー大統領首席補佐官に辞意を表明していた。トランプ氏による自らの更迭を予想していたともみられている。
ホワイトハウスの報道官は両者が機内でおよそ45分間話し合ったと説明したものの、上記の報道が話題に上ったかどうかは明らかにしなかった。
ローゼンスタイン氏との関係についてトランプ氏は、「以前はどういう人物なのか知らなかったが、今は違う。非常にうまくいっている」と付け加えた。