配車サービスの運転手に最低賃金設定、米NY市が条例可決
(CNN) 米ニューヨーク市のタクシー・リムジン委員会は、「ウーバー」や「リフト」といった配車サービスの運転手の保護に向けて最低賃金を設定する条例を可決した。これにより運転手は少なくとも1時間当たり手取りで17.22ドル(約1900円)の収入を得られるようになる。
こうした取り組みは全米初とみられているが、ニューヨーク市での配車サービスの料金が上昇する可能性もある。
同委員会によれば、配車サービスの運転手は給与税を支払わなければならないほか、有給休暇が利用できないことから、実質的には時給15ドルの最低賃金と同程度の水準となるという。
条例は4日に可決されていた。30日後に施行される見通し。平均的な運転手の収入は年間9600ドルに達するとみられている。
今回の最低賃金の設定には乗客を乗せている以外にも、待機や乗客を拾うまでの時間も考慮に入れたという。
ニューヨーク市は配車サービスに関連した条例の制定で先頭を走っており、こうした改革が他の都市に波及する可能性もある。