4年ぶりにiPodの新製品、グループFaceTimeやARに対応
ニューヨーク(CNN Business) 米アップルは28日、携帯音楽プレーヤー「iPod touch」の新製品を発表した。新しいiPodの発表は2015年以来4年ぶり。
iPodはスマートフォンの「iPhone」に比べてサイズが小さいことや値段が安いことから、根強いファン層が存在する。iPhoneの販売が低迷する中で、同社のティム・クック最高経営責任者(CEO)は、値段の上昇が売り上げを減速させる要因になったと指摘していた。
iPodの販売台数は、ピーク時の2008年には5500万台を突破した。しかしその後は2000万台以下に落ち込み、アップルは2013年に販売台数の公表を中止していた。同社のウェブサイトに目立つ形で掲載されることも、直営店で展示されることもなくなった。それでもニッチなファンは残っていた。
新しいiPod touchに搭載されているCPUは、3年前に発売された「iPhone7」と同じ「A10フュージョン」。2015年のiPodに搭載されていた「A8」に比べると高速化され、アップルでは「これまでの2倍の速度」をうたっている。
複数のユーザーでビデオ通話ができる「グループFaceTime」や、拡張現実(AR)アプリも使えるようになった。
ストレージ容量は、iPodとしては最高の256ギガバイトのモデルも発売する。
米国での販売価格はストレージ容量32ギガバイトのモデルが199ドル、256ギガバイトのモデルは399ドル。色はスペースグレイ、ホワイト、ゴールド、ブルー、ピンク、レッド。27カ国で28日から注文の受け付けを開始している。