ビル・ゲイツ氏が明かす、「キャリア最大の過ち」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
マイクロソフトのビル・ゲイツ氏が自らのキャリアを振り返り、「最大の過ち」に言及/Alex Wong/Getty Images

マイクロソフトのビル・ゲイツ氏が自らのキャリアを振り返り、「最大の過ち」に言及/Alex Wong/Getty Images

サンフランシスコ(CNN Business) 米マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツ氏にとって最大の過ちは、アップルのモバイルOS「iOS」の最大のライバルになり損なったことだった――。

ゲイツ氏がこのほど行われたインタビューの中で、アップルに対抗するモバイルOSの開発競争でグーグルに敗れた経緯を振り返ってそう語った。

「ソフトウェアの世界は、特にプラットフォームは、勝者総取りの市場だ」。ベンチャーキャピタル企業ビレッジ・グローバルのインタビューの中で、ゲイツ氏はそう指摘した。

「最大の過ちは、私がかかわった判断ミスが原因で、マイクロソフトがアンドロイドになれなかったことだった。アンドロイドは非アップルの標準電話プラットフォームになった。アップル以外のOSにとっての場所は、たった1つしかない」

マイクロソフトは長年の間、コンピューター業界を主導する存在だったが、スマートフォンの時代に入ると進化に乗り遅れた。マイクロソフトがモバイルOSの「ウィンドウズ・モバイル」を打ち出したのは2000年。アップルのiPhoneがデビューしたのは2007年、グーグルのアンドロイドは2008年だった。モバイルOSの投入はマイクロソフトが最初だったにもかかわらず、すぐさまアップルとグーグルに遅れを取った。

24日に米首都ワシントンでエコノミック・クラブが行ったインタビューでも、ゲイツ氏はこの経緯に触れ、反トラスト法(米独禁法)訴訟への対応に追われていたことや、モバイルOSの開発に最高の人材を配置しなかったことを「最大の過ち」として挙げ、「我々は間違いなくそれを達成できる会社だった。だがそれができなかった」と回想した。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「米国」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]