米フェイスブック、制裁金5400億円の支払いで合意
ワシントン(CNN Business) 米連邦取引委員会(FTC)は24日、交流サイト世界大手の米フェイスブックが50億ドル(約5400億円)の制裁金を支払うことに合意したと明らかにした。フェイスブックに対しては、個人情報の流出や利用者との情報のやり取りの不手際などについて広範な調査が行われていた。今回の合意で調査は決着する。
50億ドルという制裁金はFTCとしては史上最高の規模。ただ、フェイスブックにとっては、およそ1カ月分の売上高に過ぎない。
米連邦政府内でも大手IT企業に対して、より高い透明性やより多くの説明責任を求める声があがっている。
フェイスブックでは、8700万人規模の個人情報が英データ分析企業ケンブリッジ・アナリティカに流出するなどしていた。
FTCの発表後、フェイスブックのザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)はフェイスブックへの投稿で、「我々は歴史的な制裁金の支払いで合意した。しかし、さらにいっそう重要なのは、我々がどうやって製品を製造し、この会社を運営するのかについて、いくつかの大規模な構造的変革を行うということだ。我々は人々のプライバシーの保護に責任がある。我々はすでにこの責任に応えられるよう取り組んでいる。しかし、いま、我々は業界にとっての全く新しい基準を打ち立てようとしている」と述べた。